貴重資料|プティジャン版

聖教初学要理

ベルナール・プティジャン司教 編纂
慶応4年(1868)刊、和装幀秩入(木版刷り)

元治2年(1865)の「信徒発見」に立ち会ったことで知られるプティジャン司教が秘密裏に発行した教理書。いわゆる「プティジャン版」の第1号。信徒の理解のために、簡易な平仮名およびキリシタン用語(ポルトガル・ラテン語由来)が用いられている。天地創造と原罪、キリストの生涯、使徒信経、十戒や7つの秘跡などを順次解説しており、キリシタン版「どちりいなきりしたん」の伝承写本類と推定される。海軍少将山本信次郎の旧蔵品(カトリック・インフォメーション寄贈本)。
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胡無知理佐无の略

ベルナール・プティジャン司教 編纂
明治2年(1869)上海刊、和装幀秩入(木版刷り)

潜伏キリシタンの間で伝承された幻のキリシタン版「こんちりさんのりやく」写本を浦上の水方から寄贈されたプティジャン司教が、平仮名中心の写本に漢字を加えて増訂・出版したもの。禁教下、教会法が規定する司祭への告白(コンヒサン)の代替として理解された「告解(コンチリサン)」(ポルトガル語contrição)を行うための心得と祈祷文(オラショ)を、全5か条にわたって解説。
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その他

・「聖教要理問答」1865年刊、ピエール・ムニクウ神父 編(KBs:126:1
・「彌撒拜禮式」1869年刊(KBs142:4
・「科除規則」1869年刊(KBs143:2
・「玫瑰花冠記録」 1869年刊(KBs:160:8,9
・「ろざりよ十五のみすてりよ図解」1871年刊(KBs:160:10
・「聖教日課」 1871年頃刊(1861)(KBs:157:24) など