ルイス・セルケイラ司教 編纂
1605年 イエズス会日本学院(長崎)刊行 雁皮紙洋装幀
ルイス・セルケイラ司教 編纂
1605年 イエズス会日本学院(長崎)刊行 雁皮紙洋装幀
日本司教ルイス・セルケイラ(イエズス会士)が、日本教会の情況に合わせて編纂した定式書(提要manuale)。司祭が執行する秘蹟(サカラメンタ)のうちの五つ(洗礼・聖体・告白・婚姻・終油)を、ローマ式典礼の正式用語であるラテン語で解説。日本最初の二色刷版かつ西洋式楽譜印刷本でもある。当文庫所蔵本は、世界に現存が確認される8冊のうちのひとつ。
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【寄託資料】
ルイス・デ・グラナダ神父 原著
慶長4年(1599)閏3月中旬 イエズス会日本学院(長崎)刊行 楮紙洋装幀
1573年ポルトガル語訳版「Guía de pecadores(罪人の手引)」 の抄訳(後期国字本)。十戒や救霊、修徳の指針を示した、キリシタン版を代表する観想書。もともとは信仰の修養・深化を目的とした聖職者・指導者向けの教本だが、後に宣教師・信徒を問わず広く普及した。当文庫寄託本はイエズス会ローマ学院旧蔵本で、表紙裏書によると日本人司祭ペトルス・アントニウス・アラキウス(後の「転びバテレン」荒木トマス)の謹呈本。平成8年(1996)に日本管区がイタリア管区より入手した。
イエズス会日本管区 所蔵
・おらしょ断簡 KB231:4 など